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開成東大の私が、受験の教訓、語ります。

受験の神様

   

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東大に入ってからの私6 第2外国語選択

前回スぺ語の話をしましたが、東大内では第2外国語ごとにイメージがあります。
スぺ語:
基本的にはチャラいと言われています。
簡単だという評判が勉強熱心でない学生を引き寄せていると考えられます。もしかしたら、ラテンのイメージもあるのかもしれませんが。
私の年は全言語の中でスぺ語選択者が最も多かったです。
あと、「簡単だ」という評判を手に入れやすい進学校の生徒が集まる傾向もあるかも知れません。
私のクラスは37人中5人が開成出身でした。

フラ語:
フランス自体のイメージもあっておしゃれな印象があります。
また、発音が簡単なスぺ語に流れないあたりまじめなかんじもします
女子の比率が他の言語に比べて高いためリア充が多いです。

チャイ語:
国際情勢を鑑みて、中国語の重要性を評価して選んだ人が多く、まじめな印象があります。
事実、私が新歓期によく行っていた弁論部(その後入部したものの直後にやめるという…)もチャイ語選択者が非常に多かったです。
その一方で、「漢文の続きでしょ?」とかなめて履修する人もおり、必ずしもまじめとは断定できないです。
フラ語以上に発音が複雑で私の周りにもチャイ語が原因で留年した人が複数います。

ドイツ語:
超まじめでダサい印象を持たれています。
理Ⅰドイ語は典型的東大生的ダサい人とされています。

コリ語:
極少数。KPOP好き。

ロシ語:
変人

イタ語:
不明

いろいろ書いてきましたが、もし今選びなおすとしたらコリ語にすると思います。
当時はあまりに国際性に欠けると思い、最初からアウトオブ眼中でしたが、どうせ2外なんて身につかないと知った今となってはとにかく簡単な言語を選びたいです。

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東大に入ってからの私5 大学の語学教育

なぜ、私が大学生になって勤勉でなくなったか考えてきました。
最終的に、「面白いと思える分野に出会えるか否かが勉強熱心になるかどうか分ける」というありきたりな結論に至りました。あと、もう一つ明確になったことは、社会的成功に大学の勉強は寄与しないということです。1年生の時受けていた現代教育論の授業でも「日本における大学の役割は入試によって学生をランク付けし、企業の選抜の手間を省く」「学生時代は人格養成期間」と言っていました。この現教の説に基づけば、良い企業に入るのに大学での勉強が関係しないことは明白ですし、たとえ自分で起業したりフリーランスの生き方を選ぶにしても、大学の勉強は関係なさそうです。

話が前後しますが、大学の授業は、少なくとも駒場の授業はつまらないものが多いように感じました。その最たる例がスペイン語です。
第2外国語を選ぶ際には、「やっぱ言語は多くの国で使われていることが大事だよね。そうなると、フラ語かスペ語だけどフラ語は多いっつってもアフリカだしね。南米のスぺ語の勝ち。発音も簡単そうだし」なんて考え、それなりに興味を持っていたのですが、実際に始めてみると妙な時制や話法を覚えたり、膨大な動詞の活用を暗記したり、もう滅茶苦茶めんどくさくて、なんで英語以外の言語なんて習わなきゃいけないわけ?と憤慨することになりました。
さらに悪いことには、スぺ語が2年間で14単位もあり、進振りへの影響大なのです。
授業冒頭の小テストが点数の7割を占める中、遅刻を繰り返し14単位平均60点をとってしまった私はその後進振りで大変に肝を冷やすことになりました。

ちなみにですがスぺ語の授業数は英語の授業数よりも多く、英語力は入試をピークに下降線を下ります。(先日、塾の採用試験で久々に東大型の要約などの問題を解いたのですが、全くできず、結果不合格でした)
そんなわけで、第2外国語は身につかず(私が覚えているのは123がuno dos tresでカサブランカが”白い家”という意味だということくらい)、英語力も低下し、古文や漢文はすっかり忘れ(まあこれはどうでもいいが)、東大の語学教育は問題ありと言わざるを得ません。

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東大に入ってからの私4 勤勉な学生になるために

前回までの記事で、私が受験生当時勤勉だった理由を探ってきました。
この記事では、それに基づき私が怠惰になったワケを考えていきたいと思います。
まず、高校生の頃の私を勉強に駆り立てた1つ目の理由、見栄ですが、大学では優をたくさん取ったからと言って、大学入試の合否のように周知のものにはなりませんし、まあ、たとえ不可や可ばっかりだったとしても周りの友人にいじられて「えへへ」ってなもんです。基本的に勉強することと見栄とは結び付きません。

2つ目、金への飢餓感。
これは大学生になって、家庭教師や塾講師などのバイトをする中である程度は満たされてしまいます。むしろ勉強を阻害する要素になります。高校生の頃に抱いていた「勉強を頑張ることが社会的成功につながる」という幻想は、大学に入り視野が広がったことにより打ち砕かるのです。短期的には勿論の事、長期的にも金を生み出すか不明の勉強なんてほっぽっといて、バイトでもしよう、となるわけです。

3つ目、「強み」の欠乏感。
これも「東大」というブランドを手に入れたことによって、ひとまず満たされます。
ただ、社会の事を多少は知るようになって、どうもこの鎧もどうも頼りないということに気づくのですが、この気づきにより、「じゃあ勉強をしよう」とはなりません。

こう考えてみると、大学における勉強の動機は、留年して友達と離れ離れになったり、学費を余分に払うのは嫌だなあ、という思いや、あとは趣味的楽しさでしょうか。
後者を感じられるような感覚を持っているか、感じられる学問に出会えるかが、勤勉な学生になるか、そうでないかの分かれ目でしょう。

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