前回の記事で、私が集団授業を始めた経緯をお話ししました。
私が初めて授業を持つことになったのは埼玉の私鉄沿線の校舎でした。
某アカデミーは池袋や御茶ノ水にも校舎があるのですが、そこには決して配属できない、と面接時に言われてました。
何故でしょう。
池袋や御茶ノ水は西日暮里に近い。
当然、開成生も少なからずいる。
彼らのうち誰かが私に気付くかもしれない。
大学生が講師をしていることが露呈してしまう。
こういった論理で私は少なくとも池袋、御茶ノ水には行けなかったのです。
だからと言って、埼玉はないだろう、と今では思いますが、当時仕事を必要としていた私は飛びついたのでした。
当時私は吉祥寺に住んでいましたから、随分頑張ったものです。
そしてびっくり、なんと私は高3の授業を任されたのでした。
受験学年の担当者が年度の途中で切り替わる、しかも集団講師未経験者に任せる、しかもしかも、生徒と講師は1歳しか違わない、しかもしかもしかも、その事実は生徒と保護者には内緒、ということですべてが衝撃でした。
初めての授業。
扉を開けます。
生徒はなんと3人。
拍子抜けです。
そうです。集団だからと言ってそんなに身構えることはないのです。
考えてみれば当たり前の話ですが、少子化、不景気のこの時代、どの授業も生徒がたくさんなんてわけはないのです。
案ずるより産むがやすし。
皆さんも恐れず、集団にトライしてみましょう。
[4回]
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