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開成東大の私が、受験の教訓、語ります。

受験の神様

   

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東大に入ってからの私3 コンプレックスも悪くない

前回の記事で、受験生のころの私がなぜ勤勉だったか考えました…なんて書いているうちにもう一つ見つけました。
第2の理由と同様、飢餓感です。
ただ、今回はお金の欠乏ではなく「強さ」の欠乏が問題です。
開成に入学した当初は、それで鼻高々になっていたのですが、開成に入った以上周囲も皆開成生ばかりです。そんな中で自分の「強み」はなんだろう、自分の価値はなんだろうと思うようになりました。人によってはこんなこと気にしないのかもしれませんが、私はコンプレックスが強く、周囲と自分を比べずにはいられなかったのです。
自分にこれと言った強みがないことに気づいた私は、不安になりました。
こんな丸裸な状態じゃ世の中生きていかれない。
何か身を守る鎧が欲しい。
私が手に入れ得る鎧は「東大」というブランドくらいなものでした。
これにすがるしかない!と思った私は必死に受験勉強に励んだのでした。

周囲への見栄、お金欲しさ、欠落感、この3つが私が勤勉になった理由だと思います。
どれも相互に重なり合っていて、本質的には同じと言えるかもしれません。

しかし、こう考えてみるとコンプレックスと言うのは必ずしも悪いものでもないですね。
私が、もしも富豪の家に生まれていたり、滅茶苦茶イケメンだったり、みんなの人気者だったりしたら、必死に勉強に励んで、東大に入るということはなかったかもしれません。
ただ、勘違いしてほしくないのは「じゃあ、東大生は貧乏人でブサイクで根暗ばっかりなのね」なんてことはないということです。
勉強を頑張る理由は人それぞれですし、主観と客観との間には乖離がありますから。
まあ、ブサイクと根暗の比率は私大よりも高いような気がしますが…(失礼!)

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