前回までの記事で、私が受験生当時勤勉だった理由を探ってきました。
この記事では、それに基づき私が怠惰になったワケを考えていきたいと思います。
まず、高校生の頃の私を勉強に駆り立てた1つ目の理由、見栄ですが、大学では優をたくさん取ったからと言って、大学入試の合否のように周知のものにはなりませんし、まあ、たとえ不可や可ばっかりだったとしても周りの友人にいじられて「えへへ」ってなもんです。基本的に勉強することと見栄とは結び付きません。
2つ目、金への飢餓感。
これは大学生になって、家庭教師や塾講師などのバイトをする中である程度は満たされてしまいます。むしろ勉強を阻害する要素になります。高校生の頃に抱いていた「勉強を頑張ることが社会的成功につながる」という幻想は、大学に入り視野が広がったことにより打ち砕かるのです。短期的には勿論の事、長期的にも金を生み出すか不明の勉強なんてほっぽっといて、バイトでもしよう、となるわけです。
3つ目、「強み」の欠乏感。
これも「東大」というブランドを手に入れたことによって、ひとまず満たされます。
ただ、社会の事を多少は知るようになって、どうもこの鎧もどうも頼りないということに気づくのですが、この気づきにより、「じゃあ勉強をしよう」とはなりません。
こう考えてみると、大学における勉強の動機は、留年して友達と離れ離れになったり、学費を余分に払うのは嫌だなあ、という思いや、あとは趣味的楽しさでしょうか。
後者を感じられるような感覚を持っているか、感じられる学問に出会えるかが、勤勉な学生になるか、そうでないかの分かれ目でしょう。
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