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開成東大の私が、受験の教訓、語ります。

受験の神様

   

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東大に入ってからの私5 大学の語学教育

なぜ、私が大学生になって勤勉でなくなったか考えてきました。
最終的に、「面白いと思える分野に出会えるか否かが勉強熱心になるかどうか分ける」というありきたりな結論に至りました。あと、もう一つ明確になったことは、社会的成功に大学の勉強は寄与しないということです。1年生の時受けていた現代教育論の授業でも「日本における大学の役割は入試によって学生をランク付けし、企業の選抜の手間を省く」「学生時代は人格養成期間」と言っていました。この現教の説に基づけば、良い企業に入るのに大学での勉強が関係しないことは明白ですし、たとえ自分で起業したりフリーランスの生き方を選ぶにしても、大学の勉強は関係なさそうです。

話が前後しますが、大学の授業は、少なくとも駒場の授業はつまらないものが多いように感じました。その最たる例がスペイン語です。
第2外国語を選ぶ際には、「やっぱ言語は多くの国で使われていることが大事だよね。そうなると、フラ語かスペ語だけどフラ語は多いっつってもアフリカだしね。南米のスぺ語の勝ち。発音も簡単そうだし」なんて考え、それなりに興味を持っていたのですが、実際に始めてみると妙な時制や話法を覚えたり、膨大な動詞の活用を暗記したり、もう滅茶苦茶めんどくさくて、なんで英語以外の言語なんて習わなきゃいけないわけ?と憤慨することになりました。
さらに悪いことには、スぺ語が2年間で14単位もあり、進振りへの影響大なのです。
授業冒頭の小テストが点数の7割を占める中、遅刻を繰り返し14単位平均60点をとってしまった私はその後進振りで大変に肝を冷やすことになりました。

ちなみにですがスぺ語の授業数は英語の授業数よりも多く、英語力は入試をピークに下降線を下ります。(先日、塾の採用試験で久々に東大型の要約などの問題を解いたのですが、全くできず、結果不合格でした)
そんなわけで、第2外国語は身につかず(私が覚えているのは123がuno dos tresでカサブランカが”白い家”という意味だということくらい)、英語力も低下し、古文や漢文はすっかり忘れ(まあこれはどうでもいいが)、東大の語学教育は問題ありと言わざるを得ません。

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