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開成東大の私が、受験の教訓、語ります。

受験の神様

   

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東大を受験した話9 絶望

前々回から数学で死んだ話をしてきました。
死んだような気分でしたから、全然食欲もありませんでした。
もう、ローストビーフ以外喉を通らない、という感じでした。
ふざけているようですが、ほんとにローストビーフしか食べられない気分だったのです。
ネットで「新宿 ローストビーフ」と探しましたが、いい店が出てきません。
勿論、ローストビーフを出す店はいくらでもあるのですが、高校生だった私が行くわけですから、大人たちがビールを飲みながらおしゃべりしているような店は不適だったのです。
結局、母の提案で「シズラー」に行きました。
サラダやデザートなどバイキング形式で、今行くことがあったら、全力でエンジョイするところですが、なんせ一人お通夜状態ですから、全然楽しめません。ステーキもOGビーフなのか、固くて「ローストビーフ意外喉を通らない」私は全然食べられませんでした。

俯き加減で皿に目を落としていると、隣の、東大受験生と思われる親子の会話が聞こえてきます。
「慶應がナントカで東大はナントカ」と快活に語り余裕の様子でした。
隣の元気な母子により、私たちのドンヨリ感がより際立つというものでした。

部屋に帰り、次の日の勉強をしたんだかしてないんだったか忘れました。
早めに寝たものの、途中で目が覚めて、それから寝付けなかった記憶があります。

翌朝、依然口内に火傷を抱えたまま、朝食を少し食べ、今度は渋谷経由で駒場に向かいました。
山手線のホームを歩きながら、どうせ落ちたも同然だし受けても仕方ない。この電車に轢かれてしまいたい、などと思ったりもしました。
まあ、一応最善を尽くしておこう、と試験会場まで行くわけですが。

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