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開成東大の私が、受験の教訓、語ります。

受験の神様

   

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世界史 荒巻豊志先生の教え3

Z会での荒巻の講座の受講を止めて、東大特進に切り替えたのでした。
塾の重要な機能として、受験勉強のペースを保つ機能がありますが、毎週毎週は授業を行わない特進でも別に問題はありません。
世界史の論述対策の授業なんて、毎週毎週受ける必要なんてないと思います。
実際、Z会で彼の授業を取り続けて、英数もまだ固まってないのに、世界史に多くの時間を奪われ、結局落ちた、という人を複数知っています。

そんなこんなで、東大特進で受講は続けたものの、荒巻信者にはならなかった私ですが、彼のアドバイスで一つ印象に残っていること、そして今受験勉強をやっている人にもためになるようなことがあります。

東大特進の講義の中で彼は言いました。
論述で強くなるために、やるべきことは何か。それは教科書のフレーズを覚えることだ。今日から毎日1センテンスでいいから暗記していきなさい。
「教科書から表現を盗むんです」とも言っていました。
当時、用語を覚えることに必死だった私は、「表現方法まで覚えてらんねーよ」と思い、1度としてフレーズを暗記することはありませんでしたが、最近その重要性を理解できるようになりました。

入試の論述と言うのは、国語にせよ、世界史にせよ、地理にせよ、字数との勝負になります。
これらの科目は加点方式で採点すると言われていますから(自由英作文なんかは逆に原点方式だと思われるが)、答案にできるだけたくさんの情報を盛り込んだ方が得点も高くなりやすいです。
しかし、東大模試の答案を採点していて思うのは、皆解答例に比べて表現が冗長。一つのポイントに字数を割きすぎて、要素が入りきらず、完全正解を逃してしまう。
なぜ、冗長になるのか?
それは言葉を知らないからです。表現力が乏しいからです。
自分が頭の中で考えているアイディアを、簡潔にしかし正確に表現する力が足りていないのです。

最近担当した地理を例に出して説明しますと、
例えば風土の説明の際「高くて湿気が少ない」ではなく「高燥な」と書くべきです。
「一年を通じて供給する」ではなく「周年供給」。
「景気の悪化」ではなく「バブル崩壊」。
簡潔に厳密に。

どうすれば、表現力が身につくか。
その答えが冒頭の荒巻先生のアドバイスです。
教科書だったり、新聞だったり、作家だったりの表現を盗んでしまうのです。

この努力は、すぐに結果が出るものではないので、受験生当時の私がそうであったように、実行できる方はそんなに多くはないかもしれません。
しかし、文章を書いたり、人に説明したり、ということをするのなら、遅かれ早かれ、多かれ少なかれやることになる努力だと思います。

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