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開成東大の私が、受験の教訓、語ります。

受験の神様

   
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世界史 大学生になって

世界史って、ほんと大嫌いでした。
暗記量が多くて、カタカナが覚えづらくて、時間のみならず空間的な把握も必要で、つまり負担が大きい。完成するのに時間がかかるから、結果がなかなか出ない。
趣味として好きな人を除いて、多くの受験生は世界史が嫌いだと思います。

ただ、受験もとっくに終わり大学生になった今となっては、どの科目より世界史が最も有意義な科目だったと思います。自分に多くのものを与えてくれたと。
過去を知ることは今現在を理解するうえで非常に有効ですし、世界には多様な文明が存在し、それぞれの文明が時代ごとに経験してきた様々な局面を知ることは、自分自身の属する国家や時代の相対化を可能にします。
そして何より、大学で社会科学をやるにせよ人文科学をやるにせよ、世界史の知識は必要です。

「芸術史や思想史なんてなんで覚えないといけないんだよ!」と怒ってましたが、今となっては、最低限の教養だったんだと思います。
知識があることで「実物を見てみるかな」なんて気になって、美術館に足を運んでみたり…

受験勉強で生活にもっとも直結しているのは世界史かもしれませんね。

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世界史 勉強法

前回の記事で私が使っていた世界史の参考書などを紹介しました。
今回は具体的な勉強方法をお話ししたいと思います。
ポイントは次の3点。
  1. 読みながらまとめる
  2. 一問一答は日々、何周も
  3. 自分で想起できるように

1.読みながらまとめる

私は、とにかく知識を入れようと思い、繰り返しナビゲーター世界史を読んでいたのですが、なかなか知識が入ってきませんでした。1章読み終わって、その内容を思い返してみようと思ってもスラスラ出てこないのです。そして、また読み直し。
これじゃ、時間の無駄だ、と思った私は、読みながら本の余白にメモを取ることにしました。
箇条書きで出来事を並べたり、固有名詞とその簡単な説明を書いたり。
今まで、どんどん読み進めることばかり考えていたのが、ちゃんと内容を整理しながら読むようになり、記憶に定着しやすくなりました。
また、あれ何だったっけなあ、と思い読み返す時も、メモ部分だけを確認すれば済むので簡単です。
これを最初からやっとけば、もっと早く世界史が完成したのになあ、なんて思います。
速く進みたい、と焦る気持ちもわかりますが、だまされたと思ってぜひ1回試してみてください。
わざわざまとめ用ノートを作ったりせず、「余白に」「簡単に」書くことがコツです。

2.一問一答は日々、何周も

知識は覚えても、確認しても、すぐに忘れてしまうものですからとにかく繰り返しましょう。
途中で心が折れてしまいそうになるような日もあると思いますが、諦めないで。
単純作業ですから、惰性でやり続けましょう。

3.自分で想起できるように

センターの問題の多くや2次の第3問などの対策は一問一答がベストでしょう。
しかし、出来事の前後関係を答えさせる問題や論述問題などは、一問一答だけでは不安です。
誰かに問われずとも自分から知識をスラスラ出せるようにならなくてはいけません。
先生の授業での説明を自分で再現できるようになるのが理想です。
私はテーマを決めて、先生が板書するような内容をノートに書き殴り(丁寧に書くのは時間の無駄)、知識のあやふやな所が無いか確認してました。
長々と書きましたが、要するにアウトプットしろ、その中で穴を見つけろ、ということです。

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おすすめの参考書 世界史2

前回の記事では、教科書、用語集、資料集を紹介しました。
しかし、知識が全くない状態で読むには、教科書は多少不親切です。
そんなときに役に立つのが参考書。
口語調で噛み砕いて説明してくれるので、理解しやすくスイスイ読み進められます。
土台には教科書があって、教科書を理解するために参考書を読むのです。
私が東大特進で受講していた荒巻先生は「最終目標は、教科書の内容をすらすらと理解できるようになることだ」と言っていました。
そんな彼の参考書、「荒巻の世界史の見取り図」は東大受験生から絶大な支持を受けていました。
知識よりも、因果関係、背景などを重視する彼らしく、用語は最低限しか出てきませんが、他の参考書以上に全体の流れが理解しやすいです。
言わば、大論述向きですね。
一番初めの「さて、世界史の勉強でも始めるか」という時期に読むのに向いています。
まずはこの本で大まかな流れをつかんでから、細部の知識を入れていけばいいです。
そして、知識を入れるのに最適なのが、ナビゲーター世界史
見取り図 」のような惹き込まれる面白さはありませんが、網羅的です。

この2冊で世界史に触れ、理解した後は、知識を定着させる必要があります。
そこでおすすめなのが東進の世界史B一問一答
一問一答は山川やZ会も出していますが、これが一番内容も豊富で使いやすいです。
これは、本当に数えられないくらい何周も何周もやり込みましたね。
なんせ、知識と言うものは放っておくとすぐに零れ落ちてしまいますから…

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