受験の神様

時給１２００円程度が多い個別指導塾の中で、頭一つ抜け出ているのが駿台でした。
時給は２０００円。
当時、この数字に驚き、どうにかして駿台で働きたいと思った私は、いそいそと御茶ノ水に向かったのでした。

まず、駿台の個別指導の理念だったり、規則だったりを説明されました。
絶対に講師は休んではいけない、遅刻したら減給、毎週小テストを実施しないといけない、毎週親に報告書を書かないといけない、などかなり厳しい内容だったと思います。

1時間程度そんな話を聞いた次は学力試験。
私は英語を受けました。
内容は全然覚えていませんが、センター程度で簡単だったような気がします。

次は課題作文。
ある生徒の現状が説明されていて、その生徒への指導計画を立てろ、というものでした。
「基礎を徹底」「自信がついたら徐々に発展も」とかなんとか原稿用紙に書いておしまい。

最後は面接＆模擬授業。
何を聞かれたか忘れてしまいましたが「駿台の印象は？」と聞かれ「大人数講義型授業」と答えたことだけ覚えています。あと、受験生時代どこの塾に通ってたか、も聞かれたような…
どちらも塾講師の面接では典型的な問いですね。

模擬授業は事前に与えられた問題の解説を、面接官の前で行いました。
中学生レベルの幾何の問題だったと思います。

こんな感じで御茶ノ水での1日は終わりました。
そして、数日後採用通知が届いたのでした。

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こんなとこ絶対行ってやるもんか、と思うような悪待遇ばかりの個別指導チェーンの中で、例外があったんです。
どこかと言うと……『駿台』なんですね～。
私は『塾講師ステーション』という案件紹介サイトに登録しているのですが、そこには載ってません。
駿台の卒業生にDMを送って募集しているようです。
私は厳密には駿台の卒業生ではないのですが、一度だけ、直前期にテストゼミを受講したことがあったので（その時の顛末はを参照のこと）、そこで提出した個人情報か、または模試の時の個人情報を使って、送ってきたのでしょう。
時給は個別指導としては破格の２０００円。

これは、やるっきゃない、という感じで応募しようとしました…が！しかし、申込期限は２日前。まあいいか、ダメもとで、と御茶ノ水に電話してみると案の定「申込期限が過ぎています」。しかし、相手は時給２０００円。簡単に引き下がるわけにはいきません。これまたダメもとで「一応言っておきますが、私東大生ですけど？」。いや～調子に乗ってますね。喰らいついてでも欲しかったんです仕事が。しかし、さすが駿台相手も動じません。「皆様そうですが」。
そうだったんです。受験生時代には各地に散らばっていた駿台の優秀生たちが、晴れて大学生になった今東京に皆集まってきてるんですよね。
急に恥ずかしくなった私は、しかし平然と「そうですか。では別の日程で申し込みます」と言い、後日御茶ノ水で説明会＆面接を受けることになったのでした。
きりがいいので、続きは次の記事で。

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そろそろ２次試験の合格発表の頃でしょうか。
私の合格発表の時の話は以前の記事（いざ本郷へ）で書いたので、ここでは触れません。
この記事では東大入学後の私の生活の一つの核となっているアルバイトについてお話したいと思います。
東大生がやるアルバイトは大きく分けて２種類あります。

飲食と教育です。
飲食は時給が１０００円前後ですが、長時間勤務できるためトータルではたくさん稼げるといわれています。が、私は料理も接客もゲロの掃除もしたくないと思ったので、今までずっと教育関係ばかりやってきました。「勉強が得意」という自分の特性を活かせるのも教育ですしね。
教育関係のバイトは、個別指導講師、集団授業講師、家庭教師、採点添削などがあります。
まず、私が最初に始めてみよう、と考えたのは個別指導講師でした。
集団はちょっと気後れしてしまったし、家庭教師はあまり多くの口が無かったからです。
個別指導の時給の相場は１５００円前後です。けっこうまちまちですが。
今、一応ネットでチェックしてみました。
『東京個別』：９０分１５００円～
『栄光』：８０分１７２５円～
『やる気スイッチIE』：９０分１７２４円
『明光』：９０分１９００円～
『個太郎塾』：８０分１７００円～
という感じです。１５００円どころか１２００円くらいですね。
こんなところ絶対行ってやるもんかって感じです。
飲食と大差ありません。しかも！あまり長時間働けない。最悪ですね。こんな条件じゃFラン大学生しか集まらないんじゃないかね。（失礼！）
まあ、個別塾は基本的にロクでもないです。
しかーし！例外があったんですね～。
長くなるので次の記事に回します。

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