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開成東大の私が、受験の教訓、語ります。

受験の神様

   

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開成を受験した話8

前回の記事で、大学受験は完全に受験生本人の闘いと書きましたが、どうも、世の中の受験生全員がそうとは限らないみたいですね。
私は今、東証一部に上場している大きな塾の大学受験部門で集団授業の講師のバイトをしているのですが、その塾には、割と頻繁に保護者がやってきます。3者面談なんぞをやっているようです。
私が受験生だった際には、Z会東大マスターコースはおろか、高校ですら3者面談など無かったので、これには驚きました。
他にも、生徒が欠席した際には、講師が生徒の家に電話をかけ、休んだ理由や授業内容、宿題などを伝えることになっています。その際、保護者と話したりするわけですが、こんなことも私の時にはありえませんでした。私の親は、講師の顔を見たこともなければ、話したこともなく、そもそもZ会の建物に来たこともないでしょう。
まあ、そんなこんなで私の働く某塾は非常に面倒見が良いのです。高校受験で成長し、中学受験にも手を広げ、それから最近ようやく大学受験に進出したような塾なので、中受、高受のノリを引きずっているのでしょう。
しかし、面倒見が良いのはイイのですが、そのおかげで職員たちはやたら忙しそうです。
東証一部上場達成など会社の成長の陰には、社員の猛烈な労働があるんですね。

開成合格が決まったところまで書きました。
「ばんざーい、ばんざーい」という所なのですが、ここで一つ問題が発生するわけです。
渋幕に行くか、開成に行くか。
普通に考えれば開成一択なのですが、なんせ私の家は千葉のど田舎。
渋幕だったら、電車で15分くらいですが、開成に行くには1時間と15分くらいかかります。
小学校は徒歩、塾は電車4駅で、生活圏が市内に限られていた私にとって、何十個もの駅を通過し、いくつもの市境、区境を超え、荒川区は西日暮里まで日々通うというのは、にわかには想像のつかない話でした。
取り敢えず、何か食べながら話そうということで、湯島の蕎麦屋に入ったのでした。

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開成を受験した話7

2/3、はるばる西日暮里まで結果を見に行ったんでした。
そして、なんと、自分の番号があったんですね~。
嬉しかったのは、言うまでありませんが、それよりも、驚きの方が大きかったかもしれません。

母親は目に涙を浮かべて歓喜していました。
高校受験にせよ大学受験にせよ、子供が受かれば親は当然喜びますが、中学受験の場合その喜びは特に大きいです。
小学生は自意識もそれほど発達していませんから、プライドだったり見栄だったりもそれほど強くありません。社会のありようもまだ知りません。ですから「できるだけ偏差値の高い中学に行くのが良いことだ」という考えも、周囲の大人から与えられ、吟味することなく受け入れたにすぎません。勉強も塾が主導しますし、その塾は親が選びます。つまり、中学受験は親子一体で、親の舵取りで行われるのです。
親の受験への参加度は、子供の年齢が上がるほど、低下します。
小学受験などは完全に親勝負だそうです。一方大学受験は金銭面以外本人の闘いですよね。
Z会の東大マスターコースでの話ですが、数学の山下弘一郎講師が「大学受験はこれまでの受験とは大きく異なる点がある。それは大学受験は受験生本人の力を問われる試験だ、ということだ」と言っていたのですが、それはこういうことでしょう。

まあ、そんなこんなで合格が決まり、親は親戚や友人に電話をしていました。塾にも電話をしました。先生は大変に驚いていました。やはり、あの国語の再現答案を見て、「こいつは落ちたな」と思っていたようです。

合格が決まって万々歳ですが、この後また悩みが出てきますが、それは次の記事で。

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開成を受験した話6

開成受験が終わったところまで、話しました。
普通は2/1の本命の本命の受験が終わった後も、滑り止めとして2日3日受験するのですが、渋幕に行けばいいや、と思った私は、1日を最後に受験を終わりにしたのでした。

そして、2/3、合格発表です。
私はすっかり落ちた気になっていたので、行く気などなかったのですが、「もしかしたら受かってるかもしれないじゃん、折角だから行こうよ」という母に連れられ、遠路西日暮里まで向かったのでした。

この日もやはり、校門の前には塾関係者が大勢並んでいます。
未来の開成生を勧誘すべく、パンフレットを配るのです。
あの鉄緑会も配ってました。青いクリアファイルに「祝開成合格。次は東大」と書かれていて、気が早いなあ、と思ったのを覚えています。校門前での塾の勧誘は日常的に行われているのですが、鉄緑会の勧誘を見たのはこの日が最後だった気がします。
しかし、西日暮里の不動産屋は、開成があることによって、かなり恩恵を受けているでしょうね。市進学院や日能研、早稲田アカデミーなど、開成受験生を対象にした塾も多く集積していますし、Z会や早稲アカ、臨界セミナーなどの開成生を対象にした塾がサテライトを出店しています。後者の方は、西日暮里の他に、水道橋と駒場にも展開し、進学校に通う高校生たちに自習室を提供したり、参考書を貸し出したりしているそうです。
日本は学歴社会と言われていますが(私としては本当にそうであることを期待しますが)、高学歴であることの恩恵というのは、小さいながらも、割と早いうちから享受できるんですよね。
「開成校内模試対策授業」を開催したり、開成生は特待生として割引、なんて塾もあります。(私がバイトをしている某大手塾ですが)

なんだか、横道にそれてしまいましたね。
結果と、その後の話は次の記事で書きます。

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