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開成東大の私が、受験の教訓、語ります。

受験の神様

   

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東大を受験した話6 ライバル

前回の記事の最後で、友人を訪ねた私が、彼をライバル視して、勝ち負けを考えてる、そんな様子を話しました。
私は自分自身のことしか知らないので、よくわからないのですが、友人であるのに負かしてやろう、と考えるのはおかしいんですかね。それとも普通なんですかね。
正直な話、私は彼に負けるのを恐れていました。
私が受かって、彼が受かるのはイイ。私が受かって、彼が落ちる、それでもまあいい。私が受かって、彼も落ちる、これは残念だが仕方ない。しかし!私が落ちたのに、もし彼が受かるようなことがあったら、それは許せない。そんな風に考えていました。
互いの事を尊敬し、互いの成功を祈るのが、友人なのだとしたら、私にとって彼は友人ではなかったのかも知れません。
私より成績が低いことで、私に自信を与えてくれたり、時に追いつかれそうになって、刺激を受けたり。
つまり、ライバルだった、ってことですね。
彼にとっても、追いつきそうで追いつけない私は良きライバルだったことでしょう。
完全に成績が拮抗するなんてことはなかなかないですから、ライバルってのは非対称な関係なんですね。

学校の教師や塾の講師が生徒に対し「受験は団体戦だ。皆で勝ち抜くぞ」などと言うことがあるかも知れません。このような激励はクラスの士気を高めるのに役立つでしょう。
しかし、やっぱり、当然ですが、受験は個人戦です。
自分の利益のために、自分で努力する。
エゴイズムそのものですから、普段は一緒にご飯を食べたりおしゃべりをしたりする「友人」であっても、相手の成功なんてものはどうでもよくなるんです。

2科目目は数学でした。
この試験で私を始め多くの受験生たちは地獄に突き落とされるんですね~。
次の記事で詳述します。

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東大を受験した話5 1科目目国語

東大初日、試験会場に入ったところまで話しました。
慶應受験の時、直前にきれいなトイレを求め走り回った話を以前の記事で書きましたが、この日もトイレに行きました。
教室が古いわけですから、その中にあるトイレも当然古いです。
しかし、慶應の時のように探し回るわけにはいきません。
慶應は、私大にありがちなのですが、建物1つ1つが大きく、それぞれがつながっていました。ですので、外に出ずとも、清潔なトイレを求めてどこまでも進んでいけたのです。
一方、駒場は建物がそれぞれ独立しています。
いくら、潔癖症の私でも、さすがにトイレに行くために外套を羽織って、初めて来たキャンパス内を歩き回ることはできませんでした。
そんなわけで、我慢してトイレを済ませ、いよいよ試験開始となりました
一科目目は国語。
2年経ち、問題は忘れてしまいました。国語はいつも偏差値50を割るような私でしたので、難しいのか簡単なのかもよくわかりませんでした。「まあ、いつもどおりかな」という感じでした。
あー、でもどうだったかなー。一問ぎりぎりで書き直そうとしたものの、書き切れず、そのまま出したなんてのがあったかもしれません。それを結構気にしていたような気もします。

国語が終わると昼休みです。
ここで、あの火傷が効いてくるんですね。
昼食用にサンドイッチを持ってきていたのですが、食べるときに上顎にあたって痛いんです。
結局、食べきらなかったと思います。
サンドイッチを諦めた私は、他の教室の友人を訪ねました。
国語が得意な彼は、「簡単だった」と豪語していて、まじかー、と焦った…いや、別に焦らなかったかもしれません。
模試などではいつも私が彼を圧倒していましたから、国語で負けてもまあ英数でいけるだろ、と内心たかをくくっていました。

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東大を受験した話4 そして当日

小田急の中華料理屋に入ったところまで話しました。
店に入り、いろいろと注文しました。
最初にエビチリがやってきました。
「では、さっそく」なんて言いながら口に入れた瞬間、あちッ!私は叫びました。
調理したてでアツアツだったエビチリは私の口内に火傷を負わせたのでした。
そして、この火傷は2日間にわたり私を苦しめることになるのです。

ホテルに戻った私が勉強をしたかどうか覚えていませんが、風呂に入ったり、歯を磨いたり、寝たりして、入試1日目の朝を迎えたのでした。
ホテルの朝はバイキングで、メニューも豊富でおいしそうでしたが、非常に緊張していた私は食欲もなく、ヨーグルトくらいしか食べなかったと思います。隣のテーブルには似たような感じの親子がいましたが、彼の方はもりもり食べているようでした。

朝食を終え、確か明大前経由で駒場東大前に行きました。駒東の駅から東大のキャンパスは至近で、というより、駅の階段を降りたらそこはすでに東大の敷地になっているのですが、そこに塾関係者がたくさん待ちかまえ、受験生たちを激励していました。
案内に従い受験会場に入ります。
7号館の3階か4階の教室でした。
のちに「経済政策」の期末試験会場となる場所です。
入ってすぐ、なんかぼろいなあ、と思いました。
机はやたら細長い長机で、椅子は備え付けでした。駒場には11、12、13号館など、このような教室は珍しくないですが、高校の教室と似たような感じだった慶應経済の試験会場に比べると、なんともやりにくいなあ、という印象でした。

そうこうしているうちに、いよいよ本番開始と相成るわけです。
続きは、次の記事で書きます。

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