塾における大学生講師の存在について話してきました。
塾講師ステーションの求人を見るに、もっとも大学生講師の割合が高いのは、個別指導ですね。
チェーン店なんかは100%大学生講師と考えていいのではないでしょうか。
以前の記事で個別指導の時給に関してはいくつかの塾について具体的な数字を挙げながらその安さについて語った覚えがあります。
大体1500円前後が相場です。
チェーンじゃない塾で白金とか目黒とかに立地している塾では時々2000~2500のところもあって、東大の知り合いでそういうところで働いている人もいます。
しかし、多くの個別塾、例えば城南コベッツ(名前を書くだに恥ずかしい)だの明光義塾だのは、時給が非常に安いため、大学生の中でも特に名前を聞いたこともないような大学の学生が働いていると考えられます(邪推)
しかし、こと教育に関して、必ずしも学歴は必要ないような気がします。
ある本で「自分が苦手だった科目を教えたほうが生徒は伸びる」という文章を読みました。
この理論が正しいと仮定すれば、大抵の勉強に関して要領よくこなしてきた東大だったり早慶だったりの学生よりも、中学や高校の勉強についていけず苦労した経験があるような、ナントカ大学の学生の方が結果的にできの悪い生徒の成績向上に効果をもたらすかもしれません。
何が良くて何が悪いんだか分からないですね。
こんなことを書いているうちに開成時代のことを思い出しました。
開成は高1で日本史と地理どちらかを選択します。
さらに高2になるとき世界史、日本史、地理から2科目選びます(文系は)。
この時、授業のわかりやすさが、生徒の選択に大きく影響します。
私の年の先生たちは世界史は東大卒、日本史は青学卒、地理は不明でした。(地理の先生はとても学者っぽかったので東大卒なのではないかと思います)
しかし、この中でもっとも評判が良かったのは日本史。
世界史の先生はイイ人感はあるものの授業がとてもつまらない。地理の先生はアカデミックであるものの、マニアックすぎて(今思えばまるで大学の教授の話のようだった)眠くなる。
勿論、社会科という科目の性質や、修士しか採用しないという開成の特質もあるとは思いますが、学歴と授業のわかりやすさは決して比例しないんだな、と思います。
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