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開成東大の私が、受験の教訓、語ります。

受験の神様

   

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学部名で選ぶな

私は大学でスキーをしているのですが、その関係で高校生と話すことがあります。
ある高校生が「スポーツを研究したいんだけど、その分野を扱っているのが、○○大学と△△大学しかない。○○大学はさすがに難しいから、△△大学を目指したい」と言っていました。どうも、「スポーツナントカ学部」とかいう学部を設置しているのがその2つの大学くらいなのだそうです。
この話を聞いて、あ~、なるほどね、と思いました。
こういう子がいるから、早慶とかマーチとかはどんどんわけわからん学部を作ってるのね、と。

確かに、スポーツナントカ学部とかいう、妙な名前の学部がある大学は限られているでしょう。
しかし、言うまでもなく、天下の東京大学でスポーツに関する研究がなされていないはずはありません。

何が、言いたいのかと言うと、学部名で判断するな、と言うことです。
もし、スポーツについて学びたいんだとしても、スポーツナントカ学部を設置してるナントカ大学に行くよりも、早稲田だったり東大だったりを行った方が良いに決まってます。

ちなみにですが東大に設置されている学部を紹介しますと、法、文、経済、教養、教育、医、工、理、薬、農の10個です。
商学部、経営学部、社会学部などは存在しません。
しかし、それらの分野も勿論研究されています。
受験生の皆さんは、学部名だけでなくその下の学科やコースまでチェックして志望を決めるのが賢明でしょう。

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採点バイト4

前回の記事で、国語でより良い答案を作ろうとすると、分量が必然的に多くなる。と書きました。
そんなわけで、解答スペースが余る、なんてことはありえないのです。
もし書いてみてスペースが余ったら、見落としている要素が無いか確認した方がいいです。

東大国語はおそらく加点式の採点ですから、できる限り要素を入れるに越したことはありません。
(間違ったことを書くと減点されますが)
しかし、いくらたくさん書きたいからと言っても、1行の解答欄に2行書き込んではいけません。
2行以上書き込んでいる答案は即✕にします。
「1行の解答欄に複数行書いてはいけない」と入試問題の表紙に書いてありますし、予備校の講師も注意するはずです。
たぶん、その答案を書いた受験生は予備校などにも通ってなくて、学校の先生も東大受験に疎かったのでしょう。
塾や予備校に通うことには、こういう「受験の常識」を教えてもらうという意味があります。
ですので、1科目だけでも塾または予備校に通うことを私はお勧めします。

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採点バイト3 国語で得点を稼ぐには

採点の現場ですが、それは予備校本社の一室でした。
答案の現物が日本各地からその部屋に届けられ、それを手分けして採点するわけです。
私は漢文を担当していました。
各人の答案を(1)から(5)まで順番に採点する、なんてことはしません。
30枚くらいの答案を手に取り、(1)なら(1)だけをバーッと採点するのです。それが終わったら(2)(3)と続け、全て終わったところで各人の合計点を出しておしまいです。
途中で、全然的外れな答案があったり、まっさらな答案があったりすると楽で嬉しいですね。
反対に、完全に〇の答案があったりするとそれもまた嬉しいものです。
悩ましいのは、ちゃんと理解できてるんだかできてないんだか判断しづらいもの、内容は合ってるが構文が違うものなどですね。
採点をしてみると、どのような答案が望ましいか分かります。
受験生時代にこのバイトをやるようなことがあったら、ちょっとは国語の成績が変わってたかもと思うくらいです。
まあ、模試の採点基準をちゃんと読んでれば良かっただけなのですが…

大事なのは、やはり具体性ですね。
採点の際には、○○という文言が入ってるか、が判断の基準となります。
抽象的な書き方だと「分かってるんだろうけどな~、点数はあげらんない」ということになってしまいます。
ですから、表現は具体的で明確な方がいいです。ただ、勘違いしてはいけないのは、「具体的に書く」と「具体例を書く」とは違うということです。具体例の多い答案は良い答案とは言えません。

できるだけ、明確に具体的に書こうとすると、必然的に分量が多くなります。
しかし、回答スペースは限られています。
ここで必要なのが、言いたいことを端的に言える表現力です。より、具体的に言えば、語彙力です。
具体例を上げれば「時代や世の中が変わる」と書くところを「時世が変わる」としたり、「前の世の中で使われていた時代遅れになってしまった方法」を「旧態依然とした方法」と書いたり。
語彙力と言っても、「読んでその意味がわかる」では不十分で自分で運用できなければいけません。単語帳を覚えたってこういう力はつきません。
国語で点数を取るために大事なのは、多くの質の高い文章に触れることなのです。

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